2月3日節分

2023年の節分は、2月3日(金)。

旧暦では立春に最も近い新月を元日とし、新年の始まりとすることから、一般的に立春の前日に節分の行事が行われます。

 
では、節分とは具体的に何をする日なのでしょう?

一般的には邪気を払い、無病息災を願う行事、といわれていますね。

悪いものを払って、新しい年を迎えよう、というわけです。

古代より「季節の変わり目は邪気が入りやすい」と考えられ、また「この時期(2月上旬)はまだ寒く体調を崩しやすい」ということから新年を迎えるにあたって、邪気を祓い清め、一年間の無病息災祈る行事として追儺(ついな)という行事が行われてきました。

 発祥は中国。

大陸文化が広く取り入れられた平安時代、大晦日に宮中行事として追儺が行われるようになったと言われています。
古くは「続日本書紀」のなかに、疫鬼払いとしての記述があり、

宮中行事としての追儺は徐々に衰退し、江戸時代には行われなくなったとか。

しかし、いつの頃からか、追儺は豆をまいて鬼を払い無病息災を願う「節分」という行事として庶民の間に広まり、定着したそうです。

 
この節分、2月3日というイメージが強いですが

2月2日や4日になる年も稀にあり、日にちは固定ではありません。

2021年、なんと1897年以来124年ぶりに、2月2日が節分だったことは記憶に新しい方もいらっしゃるかと^_^

ちなみに、1984年は2月4日が節分でした。

このずれは4年ごとに1日増やし帳尻を合わすうるう年と関係があります。

今後はしばらく、節分はうるう年の翌年は2月2日、となるそうで

次回のうるう年は2024年なので、2025年の節分が2月2日になるようです。

また、節分という言葉には、季節を分けるという意味があり、本来は季節の始まり日である二十四節気の「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のすべてを指すそうです。

邪気を払い、無病息災を願う行事の【節分】ですが

ではなぜ豆をまくのでしょうか?

 
古来より日本人は、言霊の存在を信じ、言葉と霊力に意味を与え、それを生活のなかに取り入れてきました。

豆をまくようになったのは、室町時代とされていますが

豆=魔目(鬼の目)を滅ぼすということに由来されているという説があるそうです。

また、豆は五穀(米、麦、ヒエ、アワ、豆)の象徴であり、農耕民族である日本人は、これらに神が宿ると信じてきたとか。

 
節分に使う豆は、前日に炒って枡に入れ神棚にあげておくのが正式。

できればお祓いを行うと、なおよいとされています。

豆が神聖なものだと思えば、その行いも腑に落ちますね。

また、基本的には大豆を使用しますが、炒り豆にするのは、後から芽が出てこないようにする為で、もしも芽が出てしまったら「凶事が起こる」などと、昔の人は大層それを恐れたそうです。

そうならないように「豆を真っ黒になるまで炒り続けた」というエピソードもあるとか。

また、(鬼の目を)射る=炒るという語呂合わせからきているという説もあるようです。

 
豆まきに炒った大豆を使わない地域もあり

新潟県、福島県、北海道などの北日本、では落花生が使われる等

多少地域差があります。

2月3日の節分には、是非無病息災を願い

新しい年(2月4日)をお迎え下さい^_^