クリスマスの花
「クリスマスの花」と聞いて、思い起こす花は?
赤い薔薇ですか?
それとも鉢物で人気のクリスマスローズ?
シクラメンもこの時期よく見かける花ですね。
でも、、、
最もイメージされるのはポインセチアではないでしょうか?
この時期,街のあちこちで見かける、ポインセチア。
クリスマスの花の代名詞ともいえるポインセチアはどんな植物なのでしょう?
そして、ポインセチアはどうして「クリスマスの花」になったのでしょう?
ポインセチアはトウダイグサ科トウダイグサ属の常緑低木で、メキシコ原産のお花。
和名はショウジョウボク(猩々木)といいます。
「猩々」はオランウータンなどに似た、中国の伝説上の動物で、赤い体毛や極めて赤い血を持ち、酒を好むといわれます。
その猩々から「猩々木」の名が付いたと考えられています。
【もののけ姫】にも登場しましたよね(^^)
一方、「ポインセチア」の名は、アメリカの初代メキシコ大使であるジョエル・ロバーツ・ポインセットの名前にちなみます。
ポインセットが19世紀前半にアメリカにこの植物を持ち帰ったことから「ポインセチア」と名づけられました。
ポインセチアというと「赤い花」を思い浮かべる人も多そうですが、じつは大きな赤い花びらに見えるのは、花ではなく、苞(ほう)と呼ばれる葉です。
ポインセチアをよく見ると、苞の中心に複数の緑色の小さな粒(つぶ)があるのがわかります。この粒々がポインセチアの花なのです!
ポインセチアの苞(葉)の色は赤が一般的ですが、ほかにも、白や黄、ピンク、斑入りなどがあります。近年、種類がとても豊富です。
是非お気に入りの一つを見つけて下さいね^_^
では、なぜ
クリスマスといえばポインセチアなのでしょうか。
クリスマスとの関係は、ポインセットがアメリカにこの植物を持ち帰った時期より、さらにさかのぼり、
17世紀、メキシコに移り住んだ宣教師たちが、赤く色づくこの植物を見て、「清純なキリストの血」と思い、キリストの誕生祭の行列で使ったと伝わります。これ以降、ポインセチアはクリスマスの飾りとして使われるようになったとか。
ちなみに、メキシコではポインセチアは「聖夜」などを意味する「ノーチェ・ブエナ」と呼ばれています。
ショウジョウボク(猩々木)やノーチェ・ブエナなどの名もあるポインセチア。その代表的な花言葉は「幸運を祈る」です。
幸運を祈りつつ、クリスマスや年の瀬にポインセチアを飾るのはいかがでしょう^_^